子どもが小学校に入学とともに子どもは色々初めての経験をしますが、初めての経験であるのは親にとっても同じです。
そんな時心強いのが、登校班の存在。
大きいお姉ちゃんお兄ちゃんが小学校まで付いて歩いてくれるので、登校で大きな道路を渡るなどという場合はとても安心です。
我が家の子どもたちが通っている小学校にも登校班があり、学期初めは登校班で通学するという決まりです。
学期初め以外は自由登校ですが、自主的に集まって登校班で通学している地区がほとんど。やはり安全面からも通学班での登校が安心だからでしょう。
我が家の子どもたちの登校班では、大きな通りを横断する際は高学年のお姉ちゃんお兄ちゃんが下の子を見守って渡らせてくれたり、子どもが学校に行きたくないと言えば「大丈夫だよ、行こう」と声かけをして優しく連れていってくれます。
個人的には登校班があってよかったと思うことがほとんどですが、「登下校」という毎日のことだからこそよく登校班のトラブルもよく耳にします。
登校班での子ども同士のトラブル。対処法は?
学校までの道のりが長いと暇でなんとなくふざけてしまうのかもしれません。
わたしがよく聞くのが、「〇〇くん(ちゃん)にヒドイことを言われた」「叩かれた」などといったトラブルです。女の子同士だと「仲間外れにされた」というトラブルも多いですよね。
こういった登校班でのトラブルは珍しくありませんが、我が子が「登校班で〇〇くん(ちゃん)いじわるをされた」と親に報告してきた時。あなただったらどういう風に対処しますか?
子どもが「いじわるをされた」なんて言うと驚いて思わず相手の親に言いたくなる場合もあるかもしれません。でもちょっと待って考えてみて欲しいのが、実際にいじわるをされているところをあなたが見たわけではないということです。
子どもは「いじわるをされた」と主張していても、実は我が子が最初に手を出したのかもしれませんし、相手の子どもの意図は全く違う場合もあります。
子どもは親に怒られたくないので、たいてい自分の都合のいいように言うものです。だからカッとなって相手の親に「いじわるされた」なんて言う前に一呼吸。きちんと状況を確認しましょう。こういった場合は一緒の登校班のお姉ちゃんお兄ちゃんにどんな状況だったのかを確認してみるのもいいと思います。
そして何か実際トラブルがあったのなら、
直接相手の親に連絡をするのではなくて学校の先生へ相談・報告するのをおすすめしたいと思います。
というのも、実際の知人のトラブルです。ママ友(Aさんとします)の話ですが、ある日子どもがAさんに泣きながら「学校に行く班でBくんにいじめられている」と言ってきたそう。Aさんはそれを聞いて思わずカッとなり、Bくんママに電話をしたんだそうです。
Aさんも言葉は選んだものの、我が子が友達をいじめていると指摘されたBくんママもいい気はしなかったようで、逆に「うちの子どもはいじわるなんてしません。Aさんのお子さんがウソをついてるんじゃないですか」と返されてしまったとのこと。
こうなると水掛け論。子供たちも怒る親を見ていたら、まさか「いじめた」とは言えずに両者黙るばかり。
結局Aさん・Bくんママとも「うちはやっていない」の一点張りになってしまい、お互いがお互いのママ友に「聞いて、あのママひどいんだよ。」と言い回る始末。
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こうなると親同士の仲は修復不能ですし、子ども同士にも遺恨が残ってしまいました。同じ学年で且近所同士なのに会話をすることもなく、見ている周りも気を遣う関係に。
せっかく楽しいはずの登下校もこれでは台無しです。
このトラブルの後Aさんがよく言っていたことは、まず先生に相談すればよかったかなということです。
きちんとした先生でしたら、Aさんの子ども・Bくんの両方の言い分を聞いてくれるでしょうし、場合によっては一緒の登校班の子どもたちにその時の状況を確認してくれます。結果お互いの親へ報告が必要ならばしてくれるはずですし、親同士の話し合いが必要ならば先生が間に入ってくれます。
我が子のことになると、ついうちの子に限ってと思ってしまうのが普通です。そのためママ同士での冷静な話し合いは難しい場合がほとんど。
「親同士が直接話すのではなくて、先生に報告・相談する」
これがあればママ友同士・子ども同士のトラブルを回避できる場合が多いのが事実です。
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登校班に親が付きそうのはあり?
子どもたちだけの登下校が心配なのは当然で、たまに登校班に親が付き添っている姿を見かけます。
私自身は、子どもたちの登下校に付き添ってくださるなんてとありがたいし、子どもたちが大人や社会と触れ合う機会にもなるので賛成です。
ただ、付き添っている親の中には「過保護って思われないか」「目立つと、ママたちに目を付けられるかな」などの心配をしている人もいるようです。
子供会や育成会で登校班の見守りをやっている地域もありますね。
▶子供会役員は大変?メリットと会長挨拶文の紹介!トラブルを避けるには?
心配しすぎだよ!と思わず言いたくくなりますが、ママ友関係って難しい面があるので気にする気持ちも分からなくはありません。
もしそういった悩みを抱えていたら、思い切って「わたしは登校班に付き添う先生」くらいの気持ちになるのがおススメです。
これもまたわたしのママ友(Cさんとします)の話ですが、Cさんも子どもの登下校を心配して付き添いをしていた1人。
Cさんは子どもが低学年のうちはと毎朝登校班に付いて学校まで通っていましたが、Cさんは皆に頼られて感謝される存在でした。
というのも、Cさんは登校の付き添いを、我が子の付き添いではなく「登校班のみんなの付き添い」という気持ちでやっていたとのことなんです。
皆が安全に登校できるように目を配ってくれ、登校中に子どもたちに何かトラブルがあればその子の親に連絡をくれたりもしました。登校中に高学年の女の子の悩み相談にも乗ってあげたりして、子どもたちからの信頼も厚いんです。